複雑性膀胱炎とは
複雑性膀胱炎とは
膀胱炎の中には複雑性膀胱炎と呼ばれる種類もあります。
これはどんな病気なのかというと、起きているのは膀胱炎なのですが、その原因に別の病気が関係している場合、この複雑性膀胱炎と診断される可能性があります。
たとえば尿停滞や尿路結石、前立腺肥大症、全身の免疫力の低下などが原因となる場合があります。
複雑性膀胱炎とはこのように、膀胱炎が単体で起こる病気ではなく、別の病気に関連して起こった膀胱炎を指します。
複雑性膀胱炎の症状とは
この膀胱炎による症状ですが、他の病気が関係していない単純性膀胱炎と同じような症状が出ることもあります。
その症状とは排尿時の痛み、下腹部の痛み、頻尿、残尿感、尿が濁る、血尿などといったものですが、単純性膀胱炎に比べると症状の程度が軽いこともあります。
トイレに行ってもすっきりしない、尿が濁っているように見えるなど、少し気になる症状があるくらいで、そのほかに明確な自覚症状はないように感じる場合もあるのです。
ただし、症状が軽いから注意の必要がないわけではなく、悪化して腎盂腎炎などにつながる可能性もありますから、病院で診察を受け、医師による治療や経過観察などを受けるのが望ましいですね。
複雑性膀胱炎の治療法とは
あまり症状がなかったとしても、複雑性膀胱炎が起きているなら治療したいところでしょうが、単純性膀胱炎に比べて治療の流れや完治までにかかる時間が長くなることもあります。
この病気は別の病気が原因で起きている可能性が高いため、まずそちらの病気の治療や対処をしないことには、仮に複雑性膀胱炎の治療をしても治りが悪かったり、すぐに再発したりするリスクがあります。
そのためまずは原因となっている別の病気の治療や対処が優先されることもあるのです。
このようなことから複雑性膀胱炎は病院に行けばすぐに治療できるとは限りません。
膀胱炎のほかに別の病気や異常などが同時に起きている可能性が高いため、単純性膀胱炎のとき以上にケースバイケースとなりやすいですから、治療方針については診察を受けた医師とよく相談してください。
複雑性膀胱炎の受診先は?
複雑性膀胱炎での受診先の一つは泌尿器科となります。
泌尿器科とは腎臓、膀胱、尿道、男性の生殖器などの診察を行っている病院です。
単純性膀胱炎の主な受診先の一つにもなっていますが、複雑性膀胱炎についても相談できます。
膀胱炎が疑われる明確な自覚症状が出ている方のほか、何となくといった異変の相談でもOKです。
その結果、複雑性膀胱炎だと診断される場合もあります。
なにか気になることがあれば受診してみるといいでしょう。