尿道の消毒について
尿道の消毒は行われるの?
膀胱炎は尿道を通って膀胱に雑菌が入り込み、さらにそこで繁殖したために炎症が起こる病気です。
これになると排尿時の痛み、頻尿、残尿感、尿の混濁などいろいろな症状が出ます。
これら症状の原因は雑菌となるため、これを除去するためには消毒など有効になりそうですよね。
そのために尿道で消毒など行われるのでしょうか?
病院で膀胱炎の治療を受けるとき、原因となっている雑菌を除去するという方向で治療が行われますが、その方法は抗生物質の使用となります。
抗生物質とは細菌に有効な薬で、これを使うことで体内にいる特定の細菌を殺せます。
細菌が原因の病気には有効な薬となりますから、膀胱炎にもこれが使われるのです。
抗生物質だけで膀胱炎の治療には十分ですから、尿道の消毒といった処置は行われないことも多いです。
不安な方は安心して病院を受診するといいです。
自分で尿道を消毒するってアリ?
膀胱炎の症状は女性にとって不快なものとなりがちで、なるべくこの病気を予防したい方も多いでしょうが、女性は尿道が短いために膀胱に雑菌が入り込みやすく、どうしても膀胱炎が起きやすくなっています。
特に陰部周りに便や経血などが長時間付着していたなど、尿道に雑菌が入り込んだ可能性が高いとき、ここを消毒した方が膀胱炎を予防できるように思えるかもしれません。
しかしそれはおすすめではありません。
尿道を個人的に消毒するなどといったことは避けてください。
消毒には市販の消毒液やアルコールなど使えそうですが、こちらはお肌や手に対して使うものがほとんどで、陰部に使うことを想定していないものがほとんどです。
それでは市販のソープなど使ってよく洗うといいでしょうか?
これについて尿道の入り口付近を清潔にしておくのはOKですが、尿道の中までソープで洗うといったことはあまり一般的ではありません。
そこまでする必要はありませんから、ひとまず尿道周りを清潔にしておくところで留めておくといいでしょう。
尿道の消毒よりおすすめなのは
膀胱炎の症状が出ないように予防を意識したいときは、体の抵抗力を落とさないように健康的な生活を心がけてください。
心身の疲れを避けると体の自然な抵抗力で雑菌を抑えられることも多いです。
また、尿を長時間我慢していると膀胱の中で雑菌が繁殖しやすくなります。
もし尿道に雑菌が入り込んだかもと不安なときはこまめにトイレに行って尿を出すことも大事です。
予防としてはこれら方法が比較的おすすめです。