膀胱炎を放置した場合はどうなるのか
膀胱炎は病気の中でも、意外と軽視されやすい傾向にあります。
そのため、膀胱炎かもしれないと思っていても自然治癒で解決しようとする人も珍しくありません。
膀胱炎の初期症状は、ちょっと痛いだけで我慢できるものが多いのですが放置しておくとどうなるでしょうか。
最初に膀胱炎を放置したことで慢性化してしまうこともあるようです。
それでも放置し続けると、腎盂腎炎になってしまう場合もあります。
膀胱炎は腎臓に大きな負担をかけてしまうため、我慢すればするだけ腎臓にも悪影響を及ぼしてしまいます。
膀胱炎だけの問題ではなく、腎臓から身体全体の問題に移行してしまう場合もあるのです。
治療をするとしても、重度でなければ抗生物質を服用して数日で症状は治まります。
そこで薬の服用を止めてしまうと、症状が戻ってしまうので処方された薬は最後まで飲み切りましょう。
慢性化する人の中には、症状が収まって薬をやめてしまう人が多いようです。
その結果、以前よりも膀胱炎が酷くなってしまい、薬のランクもあげなければいけなくなり、副作用に悩まされるようになったというケースもあります。
強すぎる薬は、副作用のリスクも高くなるので、薬のレベルが低いもので効果があるうちに完治させましょう。
ちなみに、腎盂腎炎とは発熱やおかん、嘔吐などの症状があります。
膀胱から尿管を経由して、細菌が腎臓にまで感染してしまい機能異常を引き起こしてしまいます。
発熱に関しても、40℃を超える場合もあるので、命の危険さえ出てくる病気です。
膀胱炎の症状は我慢できる人はいても、腎盂腎炎などの症状は我慢出来ない人がほとんどです。
むしろ、我慢してはいけない病気と言えます。
腎盂腎炎になってしまうと、入院が必要になる場合が多く、日常生活にも大きな影響が出ます。
運よく入院にはならなかったとしても、外来治療でも2週間ほどかかる場合があるので気をつけましょう。
膀胱炎の症状が軽い場合、そのまま放置して自然治癒をする人もいますが、後々の健康トラブルに繋がることがあるので、些細な症状でも重篤なものにならないうちに専門医に診てもらいましょう。
膀胱炎は決して放置していてはいけない病気です。
女性に多い傾向がありますが、男性が膀胱炎になった場合放置しておくと前立腺肥大症や膀胱癌などを患う場合があります。
男性にしても、女性にしても、膀胱炎を我慢することでメリットはありません。
命の危険に繋がる病気を引き起こす可能性があるので、早めの診療が大事です。